ご挨拶
開催に寄せて
時下、関係各位の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度、第32回日本航空医療学会総会・学術集会を2025年11月14日(金)、15日(土)の2日間、沼津プラサヴェルデにて開催させていただくことになりました。
2001年にドクターヘリの本格運用が開始されて以来、2022年4月に香川県での導入をもって、全47都道府県での配備が実現いたしました。これは、多くの関係者の皆様のご尽力の賜物であり、日本の航空医療における大きな節目となりました。
この全国配備の完了を受け、私たちは新たな段階へと歩みを進めるべき時期を迎えています。そこで、本学会のテーマを「共通のビジョンへ:航空医療の新時代」といたしました。これまでの「量的拡大」から「質的向上」へと軸足を移し、全国的な標準化という新たな挑戦に向けて、重要な一歩を踏み出したいと考えております。
本学会では、ドクターヘリの要請方法、病院前救急診療、フライトドクター・フライトナース教育など、多岐にわたる分野での標準化に向けた議論を展開いたします。また、ドイツとロンドンの現役フライトドクターをお招きし、海外の先進的な取り組みについてご講演いただく予定です。さらに、各県の消防機関、各運航会社の皆様にもご参加いただき、特徴的な要請方法や安全確保についての知見を共有していただきます。加えて、航空医療のさらなる可能性を探るべく、大規模災害時における効果的な航空機運用について、DMAT関係者を交えた検討を行うとともに、消防、海上保安庁、自衛隊、警察、民間などの航空機関係者による多機関連携の企画を考えております。本学会が、アカデミックな議論と実践的な知見の融合の場となることを目指しております。
多くの皆様にご参集いただき、活発な議論を通じて、日本の航空医療の更なる発展への道筋を共に見出せれば幸いです。
